| 入院生活の楽しみ方 |
| お気に入りシリーズ
病院の観察・探検 |
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| 病院の生活は単調でつまらない。退屈である。 ただ寝ているだけしかないので1日が長い。ああ、なんてつまんないんだろう・・・。そう思う人が多いと思う。 しかし、そこであきらめてしまってはつまらないまま毎日が過ぎていくだけだ。つまらないなりにその生活を単調でないものに変えていく小さな努力をしてみよう。 そこでまず ☆好きなものを身の回りに置こう! 自分のお気に入りのものが側にあると、人間はなんかいい気分になる。これはきっと体にもいいに違いない。入院することが決まったら、自分のお気に入りのものを選定して「入院に必要なもの」の中に入れよう。 1番におすすめするのはパジャマだ。 病院のパジャマは大抵グレーっぽくて襟や袖口にオレンジかなんかの線が入っていたりする。あれを着ていればすぐ「あいつは病人だ」とわかってしまう。これではつまらない。医者の側からするとわかりやすくていいかもしれないが、病人の側からすると、あれを着た瞬間に「私は入院患者!」に変身してしまう気がする。気分からして病人になってしまう。もちろん実際病人で体に悪いところがあるから入院するわけで、遊びにきているわけではないのだから、当たり前のことなのだが、やはり言われるまま素直に「ハイハイ」と行動する前に、一言わがままを言ってみたい。(病人のわがままというやつだ) 「あのー、パジャマは自分のを着てもいいでしょうか・・・?」 ここで看護婦さんは「えっ?」という怪訝な顔をするだろう。優しい看護婦さんだと「いいですよ。」と言ってくれる。でも病院の規則に忠実な看護婦さんだと「どうして?病院のじゃいけないの?」と返してくる。 そこでひるんではいけない。もう1度頑張ってこう言ってみよう。「いえ。ただ家からせっかく持ってきたし、もし差し支えなかったら着たいんです。」 ここでのポイント。もし差し支えなかったらを忘れないようにしよう。この一言を忘れると、相手に「なんだこのわがままな患者は!周りに合わせるってことができないのよねこういう人って。」という悪い印象を与えてしまう。これではこれからの長い(?)入院生活で損をする。あくまでも「規則でだめだと決まっているのなら仕方ありませんけど、もし許していただけるのなら御願いします。」という姿勢で、相手にささやかな病人の楽しみを追求するかわいいやつという印象で押さなければ台無しだ。 それでも「だめです。うちの病院は患者さんにはみんなこれを着ていただくことになっていますから。」と言われたら、潔くあきらめよう。ここでまだぐずぐず言ってはいけない。そうすると今度は本当にただのわがまま患者になってしまうからだ。 病院のパジャマは治療や診察がしやすいようにつくられているはず。そういう機能的な面から、病院側ではできれば病院のパジャマを着てもらいたいと思っているだろう。そこで「でも、まいいか。」という理解を示してくれるかどうか、それは病院によって違うから、そこは病院の規則に従わなくてはいけない。 パジャマが仮に失敗してもガッカリすることはない。お気に入りグッズは他にも色々揃えられる。 まず、カップ。 ご飯の時等、毎日飲むお茶やウーロン茶やスポーツドリンクやミネラルウォーターやアイスティーやそれから・・・・まいいか。そいうものを入れるカップはぜひ自分のお気に入りを使いたい。ふたがついているものだと、ゴミやホコリが入らなくてなお良い。 あとはお箸・スプーン・フォーク等。これもぜひお気に入りを揃えて欲しい。 それからタオル類。 病院だからといって、「〜商店」とか書いてあるタオルで毎日顔を拭いていてはつまらない。カラフルな色使いのかわいいタオルで顔をふいた方が気分がいい。それだけでも毎日の病院生活のつまんなさの度合いが全然違ってくる。 それからスリッパ。 病院内を歩くのにスリッパは必要だ。「ここから先はこのスリッパに履き替えて下さい。」という指定のある所以外は、自分で持参したスリッパを履くことになる。これもできるだけお気に入りのものを使用してもらいたい。色はカラフルでかわいいのがいい。但し、歩くと音の出るやつはバツ。(小児科だけだな、それは。) 最後に下着。 病人だからといってただつけてればいいというのは芸がない。お気に入りの下着を厳選して持ってこよう。ただ、ガードルのようなものはバツ。あれは体に悪い。体を締め付けるものは病院には向かない。そういう類の下着は、退院してからつけて下さい。また、医者から「お腹を冷やさないでね。」と言われているのに、ビキニのパンツをはいたりするのはやめて欲しい。あくまでも自分が病人だということを忘れず、医者の指示を守った上で、許される範囲内で選んで欲しい。 退屈さを紛らわせるものとしては、テレビ・雑誌・小説・マンガ・CD等がある。 本を読む場合、あまり根を詰めて読んでしまうものは疲れるので、雑誌やマンガの方がいいと思う。 テレビを見たり、CDを聴く時は、イヤホンを忘れずに使用しよう。自分が体調が良いからといって周りの人も体調がいいとは限らない。(いや、体調が悪い方が多いだろう。なにせ場所は病院なのだから。)周りの人、特に同室の人に対する思いやりや配慮は絶対に必要です。病院での生活は集団生活だから、一人だけ自由に行動していいというものではない。周りの人に不快な思いをさせるようなことはしてはいけない。 そう、入院病棟は、合宿所みたいなもんだ。 ☆お散歩をしよう! 初めての病院に入院する場合、体調が良い時にはお散歩と称して病院内の探検をしよう。(勿論、医者の許可をとってからね。)と言っても、立ち入り禁止区域に入れと言うのではない。それはまずいので決してやらないで欲しい。 まず1階に行って、売店をチェックするのだ。どこの病院でも売店は大抵1階にはあると思う。売店は、お気に入りグッズを探すのに役に立つ。退屈な入院患者にとって、売店は強い味方なのだ。 次に、自動販売機の設置場所をチェックしよう。夜、ご飯の後「なんかのど乾いたなぁ。」とふっと思った時にあわてないためだ。最近は、ジュース以外にもパンやアイスクリーム等の自動販売機があるので、どんな種類の製品の自動販売機があるかも忘れずチェックすると、よりプロに近くなれるだろう。 自動販売機が終わったら、今度は食堂だ。なぜ食堂なのか。それは食後のデザートのためなのだ。 入院患者には、毎日3度のメシが出される。それも専門の栄養士さんが栄養のバランスとカロリーを計算して作ってくれたものだ。最近は、冷めて冷え切ってしまう前に患者のもとに届くように配慮されているのか、ご飯がけっこう温かかったりする。黙って出された食事を食べていれば、栄養は十分に補給されるはずだ。 が、しかし・・・。 やはり病人というものはわがままなもので「なんか物足りない。」と思ってしまう。「デザート食べたいな。」と思ってしまう。 ここで役に立つのが食堂である。季節によってスイカ・苺・メロン・グレープフルーツ等を売っている。 「スイカだ。スイカを食べに行こう!」と、お散歩に行くような顔をして食堂に向かって歩いていく。この時、看護婦さんや担当のお医者さんとすれ違ったりすると、ドキドキする。 「あら、どこに行くの?」なんて声をかけられたらどうしよう、なんて言い訳をしよう、と。まるで時効前の犯罪者みたいな心境(たぶん近いものがあると想像する。)で歩いて行く。実際に「スイカ食べに行ってきまーす。」と暴露したところで、「ああそう。行ってらっしゃい。」ですむ話なのだが(暴露して問題がある場合は、初めから食堂に行くべきではない。)、なぜか緊張する。 無事に目的地に到着して「スイカ下さい。」と言った瞬間は、ホッとすると同時にるんるん気分になり、「お待たせしました。」という声と一緒に目の前にスイカが現れた時は「ヤッター。」とくだらない感激を味わうのである。 この場合、念をおしておきたいのは、食事療法を行っている人や、検査前で飲食を止められている人は対象外だということです(当たり前だ!)。 こうして、ささやかな楽しみを味わいながら、少しだけマイペースな楽しい病院生活は過ぎていくのであった・・・。 |
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