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ストレスが多いと言われる現在、「欝(うつ)」という言葉をよく聞くようになりました。性別で見ると、男性より女性の方が「うつ病」になる割合が多く、統計によると男性の2倍にもなるということです。外で働く男性の方が、職場での人間関係や仕事のプレッシャーによるストレスが多くて「うつ」になりやすいような印象がありますが、そうではないようです。
女性が「うつ病」になりやすい環境というのは、どのような環境なのでしょうか?例えば、
・仕事と家事や育児の両立
・仕事と親の介護の両立
・結婚や夫の転勤等で環境が変わり引っ越し先の生活になじめない
・夫が病気で倒れ、経済的に不安
・子育てに行き詰まっているが、相談する相手がいない
等が考えられると思います。
環境の他に、女性の場合はホルモンバランスが崩れることが原因になるとも考えられています。
1.「産後うつ病」(マタニティー・ブルー)
出産後は妊娠中に増加していた女性ホルモンの分泌が急速に低下してホルモンのバランスが崩れます。このため、出産後に軽度のうつ状態になることは、出産後の女性の約半数にみられるといわれています。通常は産後10日目ごろには自然に消えてしまいます。10日以上続くような場合は、「産後うつ病」へ移行している可能性があります。始めての出産の場合は特に子育てに対する強い不安を感じたり子供に対する興味がなくなる等の症状が出る場合があります。
2.「更年期」のうつ病
更年期障害の症状として、顔面のほてり(ホット・フラッシュ)、自律神経症状(汗をかきやすい、息切れ、動悸がするなど)、疲れやすくなったり、怒りっぽくイライラしたり、くよくよ考えたりゆううつになる、不眠になるなどが挙げられてますが、これらの症状はうつ病でもよくみられるものです。更年期障害だけではなく、うつ病が合併していることがありますが判断がつきにくく見逃されることがあります。
女性は、更年期になると卵巣機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が急速に減少していきます。このために自律神経のバランスが崩れて心身共に不安定な状態になりやすく、それがうつ病にかかりやすい原因になっていると思われます。
3.「生理周期」とうつ病の関係
女性は、生理が始まる前に不快な症状に悩まされるという場合があります。
生理前に「うつ」の症状が現れることを「月経前不快気分障害」と言います。月経の始まる10日ほど前から、身心が不安定になるトラブルが発生し、生理を迎えるとおさまってきます。
「月経前不快気分障害」の原因については現在まだはっきりと解明されてはいませんが、有力なものとしては、生理前に脳内のセロトニンが低下するという説と、女性ホルモンのバランスが崩れるという説があります。月経周期の前半は女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が増し、精神的に最も充実していて体も活発に動かしやすい時期ですが、排卵後の月経周期後半は、エストロゲンの分泌量が減り排卵後に卵巣にできた黄体から分泌される黄体ホルモンの影響で、精神的に憂鬱になったり不安定になりやすいというものです。
女性は、ホルモンバランスが変化する機会が多いので、自分で「そろそろ危ないな」と思ったら、気分をリラックスさせる工夫をしてみると良いかもしれません。 |
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